学生の頃から詩を書き続けてきた著者が、人生の折々に読んだ作品の数々が書き綴られている。
ホンダの創始者である本多宗一郎についても「元社長」という題で紹介されている。本多宗一郎氏は自宅の庭で毎年恒例のパーティーを開いていたそうだが、その時のエピソードが面白い。趣味であるゴルフも絵もあまり面白くなくなったという本田宗一郎に対して城山三郎は「じゃ、なにが面白いか」と聞く。「仕事。本当に面白いのは仕事だけ」と応えたことに、城山は「稲妻がわたしを打ったような」衝撃を覚えたと語っている。既に現役を退いた元社長の仕事人生のひとこまでなかったか。そんなに仕事好きだったのにさっさと身を引く。潔かったのは身の引き方だけでなく本田家の親族はホンダに入社させなかったという潔癖ぶりもあまりに有名である。そんな本田宗一郎に城山三郎は惹かれるものがあったに違いない。
この詩集の中に「便り」と題してすばらしい詩が載っていたので紹介したい。
 空のきれいな日は
  海を越えて
   息子に便りを書こう
    達者かい
    時には海の心がいい
 海のきれいな日には
  近くに居る
   娘に電話しよう
    こんな日には
    空っぽの心がいい
 空と海とがきれいな日には
  わが心に便りと電話
    いやなことは
    もう考えまい
    空と海ととけ合って
    やがて
    いずこも留守になる
家族思いでそれでいて、やがて、空っぽになる現実。空と海、つまり空海を想起されるところも気に入っている。
この詩集の圧巻なのは、紫綬勲章だと思うが城山三郎が留守の時に奥様に受諾してほしいとの連絡が入る。それを奥様から聞いた城山三郎の断り方が傑作であった。「読者とおまえと子供たち、それこそおれの勲章だ。それ以上のものは、おれには要らんのだ」・・・と。とどめは、城山三郎の本音でもあるのだが、人の上に人をつくらず、官僚達によって人間の価値に上下をつけられることを嫌悪したのだと思う。
城山三郎の本は、良い。城山三郎のように清く正しくたくましく生きれれば良いなぁと思うこの頃である。

「追伸」
今日から乗合タクシーの実証実験が始まる。視察を兼ねて「タクシー乗り場」(写真)から乗ることにしたい。この実証実験が地域住民の足となり地域再生のスタートラインになればと思う。3ヶ月間、地域の方々がどのような反応をしめされるか注意深く見守りたい。
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27日9月定例市議会の閉会。今日からは決算委員会が始まった。午前中は保育園や学童、地域包括支援センター、グループホームなどの現地視察があった。
午後からはいよいよ決算委員会の開始であった。1年間、どんな仕事をしてきたか、その成果と反省、次年度に反映するものなど当局の説明を受けた。質疑が始まった。厚生委員会では、福祉や環境問題を審査する。
今日は福祉の中の総務課と健康福祉センター関連の審査であった。

厳しい市の財政事情、納税者(市民)の厳しい生活実態を念頭において1円たりとも無駄遣いは出来ないとの視点で質した。
特に、市が社会福祉協議会に対して行っている人件費補助について見解を質した。
市は約1億円の社会福祉協議会の人件費の内、8,500万円程度を補助している。この中には、給料だけでなく時間外手当、退職金積立金も含まれている。いわば、丸抱えなのである。退職金など福利厚生には1,000万円程度補助している。市が退職金分まで補助している団体はないのではないかと思う。社会福祉法人とは言っても、行政機関ではない。民間なのである。そこに退職金を含む人件費を補助している。確かに仕事内容は行政を補完するような内容ではあるが、「人件費まで丸抱え」はどうか。過去の経緯もあるだろうが厳しい実情から健闘の余地はあると思う。各委員からはガン対策の進捗状況など活発な意見が出され、様々な課題が論議されたように思う。
本会議で請願が否決された子宮頸がんについても議論があった。検診率の問題などが論議されたが、新聞報道によると、長崎県市長会は長崎県に対して子宮頸がんワクチン接種などの補助を要望したとのこと。諫早市当局にとっては市議会は否決する、市長会は補助を要望する。なんとも複雑な心境ではないかと勘ぐりたくもなる。
諫早市議会の後ろ向きの姿勢がまた際立ってしまった。

「追伸」
午前中の視察先の一つ真生保育園では10月10日の運動会に向けて子ども達が練習をしていた。小さいながらも一所懸命取り組む姿がなんとも微笑ましかった。運動会の日は、お父さんお母さん、おじいちゃんおばあちゃんも楽しみにされていることだろう。秋晴れの良い天気に恵まれますように・・・。
こんな子ども達を眺めていると児童虐待などとは無縁のように思う。そうあってほしい。

明日もまた決算委員会である。
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ムカゴ

2010年09月29日(水)
秋の楽しみの一つに食べることがある。
特に炊き込みご飯は大好物である。人参などの野菜の炊き込みご飯もいいが、やはり栗とかムカゴの炊き込みご飯が秋の味覚としては最高である。山芋の実であるムカゴを散歩の途中で見つけた。まだ、今から大きくなると思うが、とにかく、目をつけていて大きくなったら収穫する。この集落は20軒程度であるが、春と秋は人口が増える。山菜狩りの人たちである。油断すると採られてしまうのでどこにあるかを散歩中に予め見極めておくことにが採りそこなわないコツである。すこし時期を過ぎると、少しの風で落ちてしまうので収穫の時期が難しい。
ムカゴが終ると山芋堀が始まる。これがまた大変で、山芋の蔓が枯れてしまった頃が一番大きくなるので。目印をつけとかないと掘ることが出来ない。そんなこんなことを連想する秋は楽しい。
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「追伸」
昨日は精神障害者の通所施設であるNPO法人HOTHOTBOXの理事会であった。ボランティアとして理事長を勤めさせて頂いている。冒頭に映画アンダンテの実行委員会から真崎さんと牟田さんに来ていただいてご協力の依頼をしていただいた。ひきこもりを題材とした映画で、牟田さんもひきこもり体験者である。彼が勇気を奮ってボランティア団体をお願いして回っている。ひきこもり者が人前に出るということは相当の覚悟が必要だと思うが、本当に一所懸命がんばっている。是非、上映が成功するよう支援したいと思っている。彼の特技はギターである。歌も素晴らしかった。彼も、悩み苦しみながら前を向いて歩いている。多くのひきこもり者に勇気と元気を与えている。われわれも社会の責任としてひきこもり問題を真剣に取り組む必要を痛感させられている
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本日は市議会最終日の本会議が開かれた。議案については全て当局提案どおり可決された。内容については後日に譲るとして、今議会には「子宮頸がんワクチン公費助成を求める請願」が出されていたが、今日の本会議で否決された。理由は色々と述べられたが、小生の意見としては、その理由の一つ一つが請願を否決するためのいわば口実にしか受け止められなかった。理由は、このワクチンが昨年末認可されて以来、まだ1年にも満たないのに、全国200箇所以上の自治体が公費助成を実施していることからもわかるように、事は急を要しているのである。国も来年度の概算要求に150億円を計上していることからも事の緊急性はわかると言うものだ。40歳前後に発症して死亡する例も多く報告されている女性特有のガンであるが性交渉前の11歳から14歳くらいにワクチンを接種していれば罹患しない確立がかなり高いのである。いわば、ワクチンを接種していれば助かる命が1年遅れることによって取り返しのつかないことにつながる。こんな重要な問題を諫早市議会は否決してしまった。本当に情けなくなってしまった。
救いは、6名の議員(西田・西口・黒田・林田(敏)・中野・田添)が賛成したことである。日頃からワクチン公費助成を口にしていた公明党や民主党の議員は反対に回った。理由はわからない。小生の考えでは請願者が気に食わなかったとしか言いようがない。採決前にある議員が「誰が請願釈迦は問題ではなく内容を見て判断したい」と言っていた見識の高さとは雲泥の差を感じてしまった。また、もっともらしい意見を言っていた、とある議員はこれまた採決では反対に回った。いつもながらの、いいとこどりパフォーマンスには、うんざりである。

おそらくこれからは全国の自治体で公費助成が決議されていくであろう。全国に遅れをとった我が諫早市議会の見識のなさには、ほとほとと呆れてしまった。
救える命が救えなかった。もし、最愛の人がその犠牲になるということを思い浮かべるといたたまれなくなる。
むなしさ一杯、無力感一杯の諫早市議会であった。議会終了後、「スポーツ議員連盟」の結成会合が予定されていて当初は出席する予定であったが、とても出席する気持ちにはなれなかった。それとこれとは別と友人議員は言いたそうであったが、小生はそんなに融通がきかない頑固者なのである。清濁併せ呑むことも出来ない。これまでそんな人生を送ってきたのだから変わりようがない。四国遍路の旅はそんな考えに輪をかけた。弘法大師=空海さんも「信念を貫けよ」と後押しをしてくれたと思っている。市政改革も市議会改革も道半ばの感が強い。でも、がんばるしかない。
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全国一般

2010年09月27日(月)
全国の中小企業で働く人々の労働組合組織である全国一般。そこに加盟している諫早地区中小企業労働組合の定期大会にご案内をいただいたので出席させていただいた。画像 093
大会議案書に「差別・格差・不公平社会を是正し、世間並みの賃金・労働条件を闘いとろう」とのスローガンが冒頭に掲げられていた。このスローガンに現在、地場・中小企業で働く人々の現状と課題が網羅されている。
中小企業の場合、労働条件の確保と言ってもそう簡単ではない。大企業や公務員とは違って、常に経営基盤を考慮しながらの労働条件確保の必要性があるからだ。「給料は上げてほしい。けれど会社も大事」となってしまうのが現状ではないか。代表をされている池田勝彦さんは、挨拶の中でそこらへんの厳しい現状を話されていた。特に、この猛暑の中で炎天下、ゴルフ場でキャディーさんたちの実態を話されたときは本当に大変だなぁ!と思った。
他の職場も相違ないに違いない。
労働組合は全ての働く人々に与えられた権利であるが、現実は未組織労働者、いわゆる組合がない職場で働く人々が圧倒的に多い。経営者にとっては都合が良いからだろう。そんな中で闘っている諫早地区中小企業労働組合にエールを送らせていただいた。彼らの闘いが未組織の人々を含めて、諫早で働いている人々の労働条件の底上げに寄与していることは間違いない。
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第二第四土曜日は将棋教室である。昨日がそうであった。よくもまあ17年も続いたものだと我ながら感心する。先日は、のんこん祭りのアーケードでのパレードのとき、将棋教室の卒業生のお母さんとバッタリ。「○○君お元気ですか!」と声をかけると、今はサッカーに夢中であるとのこと。懐かしかった。17年前将棋教室に来ていた子ども達は30歳くらいになる。社会人として活躍している年頃である。
昨日も、楽しい将棋教室の時間を過ごした。最近は、ひきこもり経験のある人がボランティアとしてお手伝いしてくれたりもする。うれしいことである。

さて、昨日はもう一つ、そのひきこもりを題材とした映画「アンダンテ」の宣伝のため、ボランティアグループ・ムッツゴロの定例会に参加させていただいた。(諫早市ボランティア協議会は後援を決定した)
このグループは視覚障害者のために点字で情報を提供している点訳友の会のボランティアグループである。

点訳の機械をもちこんで、市報などをさっそく点字に書き込みをしておられた。サラリーマンリタイア組と思われる方や若い女性などが集まっておられた。この映画「アンダンテ」の実行委員長を務める牟田さんが、ギターを弾きながら協力依頼をした。

今、あちこちで宣伝活動を行っている。11月9日には文化会館が大勢の市民で賑わうことを期待しながら・・・。
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○○心と秋の空

2010年09月25日(土)
この時期、旅を連想することが旅旅(度々)である。
何故だろう?毎年のシーズン病みたいなものだろう。
吉田拓郎の名曲に旅の宿がある。♪浴衣の君はススキのかんざし。熱燗徳利の首つまんで。もう一杯いかがだなんて色っぽいね・・・♪。青春時代にギター片手に口ずさんでいた歌が初恋の苦い思い出とともにが蘇る。そんな青春時代をこの時期は懐かしむ時期なのかもしれない。今は旅の宿で、そんなに色っぽくお酌をしていただいた、ためしがない。せいぜい、連れ合いと年に1度、差しつ差されつといったぐらいである。

旅人も愛唱歌の一つである。♪風にふるえる緑の草原。辿る瞳輝く若き旅人よ・・・♪。若大将と言っても今は通じないかもしれないが若大将=加山雄三の名曲である。

そんな歌を口ずさむと妙に旅心に火がつく。旅と言えばお遍路さんもそうかもしれないが、長崎街道の旅もなかなか面白かった。小倉の常盤橋が始点である。つまり、東海道の終点ということでもある。常盤橋からスタートして長崎・出島までの約240kmを仲間達と歩いた。もう、20年位前のことである。温泉めぐりの旅もなかなかのものだが、名所旧跡を訪ねながら、古(いにしえ)の人々が通った道を辿るのも面白い。
ちょうど、佐賀県嬉野の俵坂峠付近のお茶畑を歩いていたときに、ご近所のお百姓さんが「あんたたちは、何人もそろうて何事ね!」と話しかけられた。旧長崎街道を歩いていることを告げると「あんたたちゃ!とんさん道(殿様道)ば歩きよらすとたいな」と言われて、なんか殿様になったような気分を味わったことを思い出した。
こんな旅もなかなかである。長崎街道歩きから旧街道歩きが病みつきになって、それから、司馬遼太郎の街道を行くでも紹介された島原街道(諫早~島原半島一周)、多良街道(諫早~肥前山口)、平戸往還(東彼杵~平戸)、西彼半島(早岐~長崎)、野母街道(長崎~野母半島)、茂木街道(野母~茂木)、とにかく、本当にくまなく歩いた。日曜日の度ごとに歩いていたような気がする。
今日の社会。お金さえあればなんでもありの社会に成り下がってしまった。先を急がないで仲間同士助け合って、ぼちぼち歩くのも、ただ歩いてさえいれば、そのうち目的地にはたどり着ける。そんなに急いで何処へ行くである。

小生の場合、歩くことが中心の旅であるが、旅は非日常の空間の中で、日常の煩わしさから開放されて、人間の本来持つ豊かさ、優しさ、我慢強さなど原点に返った自己啓発にとても役立つものである。
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この時期の朝の散歩はうきうきとした気分になる。道々、可憐に咲く草花に癒される。
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もう、本当に秋がいっぱいだった。
「追伸」
寒くて寒くて眼が覚めた。毛布一枚掛けていつものように就寝したが途中でふとんを引っ張り出してきた。「暑さ寒さも彼岸まで・・・」。おはぎ食べて中秋の名月(十六夜)を見て秋の風情を満喫した一日だった。
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プロフィール

多良岳の仙人

Author:多良岳の仙人
昨年還暦を迎えたのを節目として、「第二の人生」をどう生きるのかという課題を背負って、60年の人生を振り返り、これからの自分探しをテーマに四国八十八箇所のお遍路に行った。1400kmを「通し打ち」を敢行し無事38日間で結願した。今夏、高野山奥の院へ参拝。無事満願を果たした。


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